UVレジンで作るシジミの製造品質と歩留まり率の向上を目指します。

というのも、今回購入したレジン液が粘度が高く、気泡が潰しにくいのです。
そこで、工程を見直すと同時に品質も向上させたいと思っています。

現状の課題
１．気泡によって生じる表面の穴
２．レジン液の着色時に生じる気泡
３．シジミの貼り合わせ時に生じる空洞
４．透明度の向上させたい
５．黒いシジミが難しい

気泡によって生じる表面の穴の対策と透明度の向上
粘度が高いレジン液なので気泡が入り込むと抜けにくいです。
先にシリコンの型の表面にレジンを塗り、一度硬化させておく方法をとりました。
着色する場合、表面の層の内側に着色済み液を流し込むのでクリア感も増して透明度が高くなったように見えるようになりました。




貼り合わせ時に生じる空洞対策
貼りあわせ面を可能な限り研磨する事にしました。
面がザラザラで透明感がないのですが、レジン液で貼り合わせると磨りガラスのように透明になるので問題なしです。


貼りあわせ前に上下の大きさを比較してピッタリあうように調整。

貼り合わせると厚さが増すので色が濃く見えます。



合わせてみると微妙な気泡が一箇所あります。
粘度が高いレジン液だとこうなりやすい気がします。

レジン液の着色時に生じる気泡対策
レジン液を使い分けると良いかも。

KIYOHARA UVクラフトレジン液

このレジン液は粘度が高く、気泡が抜けにくいです。
レジン液によって硬化後のベタつきがかなり違うのですが、これはベタつきも少なめなので一長一短。


DecoResina UVレジン ハード

こちらはサラサラしてて、気泡が潰しやすいし、着色料も混ぜやすいです。
でも、モールドにぷっくら盛りにくく、盛ったところが決壊しやすいかな。

表層を粘度のあるレジン液で、内側の着色した部分はサラサラのレジン液と２層構造にすると良さ気かもと思ったので、また試したいと思います。

着色料の変更
着色料を顔料のパウダーから染料のプリンタ用インクに変更しました。
顔料よりUVを透過させやすいのか硬化が早いような気がします。


左はごく少量、右は一滴分。

プリンタ用インクで着色した黒いシジミ

顔料よりも色が馴染むし、硬化も早い気がしました。


それでも黒はシリコン型の奥の方にUVが通りにくく、硬化が遅い箇所ができてしまいます。
このようにシジミにおしりの部分がかけることが多いです。


それでも、黒が一番シジミっぽいです。
ただ…それじゃ本物のシジミでいいじゃん…という話になってしまう罠。


黒とクリアの比較。


試行錯誤をしてる最中にできたシジミ。
よくレジンでキャンディなどのフェイクスイーツを作る方が多いみたいなのですが…
斜め上の発想でシジミｗ
しかも採取した地元産ｗ

ということで、釣りとは全く関係のないどうでもいい記事でしたー。
と言いたいところですが、レジン関連のキーワードで検索してこのブログにたどり着く人も多いようです。
釣りブログなのに「レジン 仕上げ」のキーワードによる流入が検索キーワード順で第4位です。
意味不明ですｗ